カレーで小話。


「ただいまー」
読書中らしいセフィロスは、勝手に部屋へ上がり込んだことに不平すら言わない。
「ああ」
「今神羅食堂行ったきたんだけど、メニュー増えてたよ」
「なにを食べたんだ?」
「んー、カレーと・・・水」
「美味かったか?」
「まぁね。うまかった。らっきょうなんかもついててさ」
「ほう」
気の無い返事を返される。
「・・あんたって、自分にとってどうでもいいことをさも興味有り気に聞く才能あるよね」
「ふうん」
セフィロスの上の空っぷりに、クラウドは溜め息一つ、自分を慰めた。

(・・大丈夫・・・きっとあの本はもんの凄く面白い本なんだ・・それでセフィロスは夢中になっちゃってるだけなんだ・・・)

ご苦労なことである。