ぶっ殺してやるって、いつだったかあんたの口から出た時はすげえスカッとしたよ。

人を殺めたいなんて思っちゃいないのに誰よりも人を殺してるあんたが正直不憫で仕方なかったんだ。剣を一振りするだけであんたの周りは血の海になって俺にはそれがタネも仕掛けも無い魔法みたいに見えてた。(実際魔法も使ってたけどさ)でも、なんでだろうな。俺がソルジャーファーストになって、あんたの背中を守れるようになるころにはそんなもんは全然綺麗でも不思議でもなくなっちまった。あんたが人を殺すんじゃなくて相手が勝手に死んでいってしまうみたいなんだ。それこそ敵味方関係なく。だからあんたがそう言って、あんたにも殺したいと思うヤツがいるってわかったら、変な話、安心した。あんたは殺される前に殺すんじゃなくて死ぬまでに少しでも多くの人間を葬っておきたいみたいに戦場へ向かうんだ。俺が敵地にいれば躊躇無く俺を殺す、そんなあんただからついていったんだよ。

ちゃんと、とどめさしてほしかったなあ